兵庫県の有馬温泉へ一泊旅行しました。目的は観光と厄除け・方位除け。
『グレース・ケリーも愛した宿』中の坊 瑞淵へ宿泊し、私たち夫婦共通の『吉方位』にある湯泉神社へ参拝しました。
有馬温泉とは
有馬温泉は兵庫県神戸市にある、関西ではかなり人気の温泉地です。日本最古の温泉として、愛媛県の道後温泉、和歌山県の白浜温泉とともに『日本三古湯』と称されています。
赤茶色の『金泉』と透明な『銀泉』の2種類のお湯が有名で、その湯を豊臣秀吉が気に入り、何度も訪れ街を盛り立てた記録が残っています。
大阪だと梅田阪急三番街から高速バスでちょうど1時間。京都だと京都駅八条口から高速バスで1時間15分ほどで行ける、人気の観光地です。
中の坊 瑞苑
グレース・ケリーも愛したと言われる、有馬温泉の老舗旅館。温泉街のほぼ中心にあり、薬師如来を守護するための『十二坊』の一つ『中の坊』を由来としているそうです。
13歳未満の子供が入館・宿泊できないことも特徴で、旅先で静かな空間を楽しみたい方には最適な宿です。実際に泊まった感想としては、設備、接客、サービスなど全てが非常にハイクオリティでした!
ロビー
宿に着くと、入口のスタッフがロビーまで案内してくれます。
建物内に池があり錦鯉が泳いでいることにまずビックリ。
鯉たちは人慣れしていて餌を貰おうと近寄ってきます。けっこう可愛いです。
よく見るとロビーの池は壁面のガラスの下で庭の池と繋がっていて、それにまたビックリ。すごい構造です。
そしてカウンターではなくロビーの椅子でチェックインの手続き。
その間、サービスでお茶とわらび餅を頂きます。このお茶セットは宿併設の『猪名野茶房』でメニューとして出しているもので、普通に頼むと1,430円する高級品。
客室(和モダン)
ベッドがある『和モダン』という部屋にしました。
本当は部屋に金泉の露天風呂がある『和モダンデラックス』が良かったのですが、残念ながらそちらは満室。
ただこの和モダンも大きなソファや椅子があり、2人で過ごすには十分すぎるほどの広さです。2人部屋なのに5人掛けくらいのソファ。
謎の書斎のような小部屋もあります。有馬温泉から絵葉書や手紙を書く際には使えそうですが、宿泊中に使うことはありませんでした(^_^;)
浴衣を暖めるための専用の箱。初めて見ましたが、すごい心配りです。
部屋の窓からは有馬川と太閤橋、ねね橋などを一望できます。まさに有馬温泉の中心という立地!
貸切風呂(家族風呂)
中の坊 瑞淵には大浴場と部屋付きの露天風呂の他に、貸切風呂(家族風呂)が2種類あります。
一つは銀泉貸切露天風呂。こちらは予約不要で、空いていれば無料で利用可能。5階のベランダ部分にあり外の空気が気持ちいいです。
バスタオルなどは部屋から持って行くか、大浴場で取っていく必要があります。空いているかどうかは直接行くまでわからないので、一人が見に行って空いているならスマホで連絡が効率的です。
もう一つは金泉の貸切家族風呂「寿泉」。こちらは1時間2200円で、フロントで予約して利用します。露天風呂ではありませんが窓は開きます。
脱衣所もかなり広く、飲み物やアメニティなども完備。温泉に浸かったり、くつろいだりとゆっくり楽しめます。
ちなみに大浴場の前には小さい缶ビールが冷やされており、風呂上りに無料でもらえます。貸切風呂を利用後、大浴場へ行ってビールを楽しむのが良いでしょう!
ただしビールは19時までなのでご注意ください。
食事
私たちは予約の時に『三田牛と淡路産玉葱の陶板焼きコース』を選びました。
まずは前菜。美味しい。
次にお造り。有馬温泉は山の中にありますが、六甲山を越えればすぐに瀬戸内海。直線距離で言うと10kmほどしかないため、海の幸も新鮮です。
お造りのために日本酒『夢楽』を注文。有馬の地酒で、六甲山系の銘水で醸された清酒の大吟醸だそうです。その地域の酒を飲むのも旅行の楽しみです(*^_^*)
飲みやすくて美味しかったです。
メインの三田牛の陶板焼き。三田牛は神戸牛などと同じ、但馬牛のブランド牛です。
柔らかくて美味しかったです!その他にも色々な料理があり、満腹になりました。大満足です(^<^)
こちらは翌朝の朝食です。夜にかなり満腹になっていたのですが、朝もガッツリ笑
しかしどれも美味しくて完食。
温泉寺
目的の一つ、厄除け・方位除けのため湯泉神社へ向かいます。湯泉神社は山の上にあり、ふもとには温泉寺というお寺が建っています。
奈良時代に行基上人が建立したという由緒正しいお寺です。
ご本尊の薬師如来。行基上人が薬師如来に衰退しかかっていた有馬温泉の復興を命じられたおかげで、今の有馬温泉があるそうです。
湯泉神社
温泉寺の横手に鳥居があり、その先には湯泉神社(とうせんじんじゃ)へと階段が繋がっています。
行基上人よりさらに古い日本神話の時代に、有馬温泉を発見したとされる大己貴命(おおなむちのみこと)、つまり大国主命と少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られているそうです。
長い階段。
湯泉神社に到着。しっかり方位除けと、宝くじの当選をお祈りしました。
ちなみに本来は子宝祈願で有名な神社だそうです。
絵馬に描かれている大黒様は、祀られている大国主命の別名。持っている玉鉾さまと阿福さまというのは、つまり男形と女形のこと。
隣の祠には木彫りの男形が祀られていました。
亀もそういうことですね。
子宝に恵まれたい方はぜひお参りしてみてください(^<^)
湯泉神社│有馬温泉にあります、子宝神社としても有名な由緒ある神社です。
有馬の町並み
その後は有馬温泉街の散策へ。こちらは有馬川。川辺が遊歩道になっています。
奥に見える赤い橋は『ねね橋』です。
ねね橋にはねねの像が建っています。ねねの像が見ている先には太閤橋があり、その近くには豊臣秀吉の像も設置されています。
有馬の酒市場。有馬温泉の地ビール『有馬麦酒』を飲めます!温泉に入って温まった後で飲むのがオススメ。お土産用の販売もしています。
金の湯の蛇口。 豊臣秀吉にちなんだひょうたん型。
金の湯の先には無料の足湯があります。有馬温泉の人気のスポットです。
昔ながらの細い道を進みます。有馬温泉は街自体はそれほど広くありませんが、色々な店があって見どころはたくさんあります。
各所に温泉の間欠泉があり、湯気が噴き出しています。
行基上人の像。
鬼瓦。
炭酸泉源公園。
昔はここからどんどん湧き出ていたのでしょう。
炭酸泉を飲める蛇口。硫黄っぽい味です。
昔は砂糖を入れてサイダーとして飲んでいたとのことです。どれくらい昔の話なんでしょうか?
炭酸泉が名前の由来になっている有馬温泉の名物お菓子『炭酸せんべい』は、有馬温泉のいたるところで購入できます。たぶん誰でも好きな味で美味しいです。
以上、有馬温泉観光でした。これ以外にもたくさん見どころがあるので、ぜひ行ってみてください。
このブログでは夫婦と2匹の猫の日々のあれこれを書き綴っています。
よかったら読者登録をお願いします(=^・^=)