休日は昼間っからお酒を飲めるのがとてもいいですね。
古くから酒蔵の町として有名な京都の伏見。そこにある『伏水酒蔵小路』というお店で、心ゆくまで日本酒を楽しんで来ました(*^_^*)
伏水酒蔵小路の最大の売りは、なんといっても17蔵の日本酒(おちょこ17杯)が、たったの1700円で飲める利き酒セット。
日本酒好きには絶対オススメなので、興味ある方は行ってみてください!
【追記】
2019年現在、取り扱う蔵元の種類が増えて全18種類になっているようです。
そのため利き酒セットも『十八蔵の利き酒セット』に変更され、値段も2250円になっています。それでも十分お得ですが(*^▽^*)
『伏水酒蔵小路』とは?
京都伏見と言えば大昔からの酒蔵の町。黄桜、月桂冠、玉乃光、松竹梅、金鵄正宗など、名前を聞けば誰でも知っているような酒蔵がたくさんあります。
しょうもないことを『下らない』と言いますが、この下らないの語源も実は伏見のお酒だと言われています。
当時、文化の中心である上方から江戸へ『下ってきた』伏見や灘の清酒はとても美味しく、江戸で作られた『下ってこない』お酒は不味い粗悪品だったことから、つまらないものを下らないと言うようになったそうです。
そんな日本酒の本場中の本場に2016年3月にオープンしたお店です!
建物の中に色々な料理店があるフードコート型の店舗で、高知のひろめ市場のような感じ。
ただしお客さん側は別の店だということをあまり意識する必要はありません。『出前』というシステムがあり、別の店の料理も普通に注文できて席まで届けてもらえます。
メインはカウンターで飲める日本酒なので、ずっと日本酒を飲みながら色々なお店の料理を楽しめる、とても良いシステムになっています。
『伏水酒蔵小路』への行き方
伏見が酒蔵の街と言っても、今の伏見区全体というわけではありません。京阪の駅で言うと中書島~伏見桃山~丹波橋あたりに集中しています。
その中でも伏見桃山は普段から日本酒イベントなどもやっている中心地。『伏水酒蔵小路』も伏見桃山駅からすぐのところにあります。
まずは京阪で伏見桃山駅まで行きます
近鉄の人は桃山御陵前駅、JRの人は桃山駅まで行って伏見桃山駅まで歩きましょう。
全然関係ないけどホームの一部が狭すぎる。
伏見桃山駅の2番出口から出ます
2番出口、大手筋商店街側から出ます。
ちなみに間違えて1番出口で出ても、線路の向こう側かこっち側かの違いだけなので、遮断機が下りてなければ徒歩10秒で戻れます。
駅構内の地図にも伏水酒蔵小路が記載されていました。(右端の赤丸)
2番出口を出て左に進みます
階段を上がると三井住友銀行の前に出るので、左のアーケード内に進みます。
右側の踏切を渡ると御香宮などがあります(1番出口側)。
大手筋商店街。広いアーケード商店街です。
かなり活気のある商店街で人通りもお店も多く、たまに日本酒イベントもやっています。
よく見ると『大手筋』と書いてあるカッコイイロゴ。
反対側の出口の少し手前を左折します
アーケードの反対側の出口の少し手前、左手にあるヘアサロンChoki Petaさんが目印です。横の路地に入ります。
伏水酒蔵小路の立て看板がありました。
伏水酒蔵小路に到着
特に迷うようなところはなく、駅から3分くらいで来れます。
伏見の酒造メーカーの酒樽がたくさん。
『伏水酒蔵小路』の店内の様子
店内に入ると長いカウンターとたくさんの日本酒が並んでおり、昼間っからたくさんの人がお酒を飲みに来ています。素晴らしい!
そしてカウンターには『予約席』の札がチラホラ。人気店です。
金継ぎの器を展示する『ZAKAGURA展』というイベントも開催されていました。
気に入ったものがあれば展示終了後に購入できます。
我が家は和風総本家をよく見るので金継ぎについては知っていたのですが、写真左側など器の一部を透明のガラスにしている金継ぎは初めて見ました。
現代の職人さんも技を進化させていっているんだなぁと感じました。
椅子の席は予約でいっぱいで、私たちは予約をせずに行ったので立ち飲みのカウンター席になりました。
(専門店側にはたくさん席があるのですが、利き酒を飲めるのはカウンター席だけです。)
でもヒールを脱いで立ち飲みしている様子を見かねてか、途中で店員さんが椅子を持ってきてくれました。お客さんの数によって、椅子が余っていれば持ってきてくれるのかも?
ただしあくまで店員さんの厚意であり絶対持ってきてくれるわけではないと思うので、確実に座りたい場合はあらかじめ椅子の席を予約して行くことをオススメします!
あと京都の人は立ち飲みが嫌いなのか、若い人で「立ち飲みだったら止めときます」と言って帰っていくお客さんもいました。
17蔵の利き酒セット
そしていよいよお目当ての、17蔵の利き酒セットがやってきました!これが1700円は絶対お得です(>_<)
一番右下の大きいやつは『和み水』(つまりただの水)です。
17蔵の利き酒セットを飲む順番
左上から右に飲んで行き、2段目も左から右、3段目も左から右、と飲むとのこと。
上の段にあるほど冷酒で飲んだ方が美味しいお酒で、下の方は冷や(常温)で飲む方が美味しいお酒。
飲んでいるうちにぬるくなっていくので、それを考慮した順番になっています。
17蔵の利き酒セットの量
グラス1杯分の量はわかりませんが、そんなに多くはありません。17杯あっても、普通に1人でも十分飲み切れる量です。
利き酒用のお猪口だとすりきり一杯で1勺(18ml)というサイズが多いそうなので、たぶんそれくらいだと思います。
仮に約20mlとすると、【 20ml × 17杯 = 340ml 】。
180mlで日本酒1合なので、2合弱くらいです。日常的に日本酒を飲む人なら十分飲める量ではないでしょうか。
もちろん2人で1セットを頼んで、半分ずつ飲んでも大丈夫です。
『伏水酒蔵小路』のこだわり
『伏水酒蔵小路』は細部まで雰囲気にこだわっていて、利き酒以外にも楽しめます。
コースターと大きい和み水
使い捨ておしぼりも手ぬぐい風で、細かい部分まで雰囲気作りにこだわっています。
折り紙になる箸袋
箸袋の裏には、折り紙の折り方が。折ると箸置きになる遊び心。
これは箸袋の柄とリンクしています。
完成したりぼん(難易度1)
完成したうさぎ(難易度3。かなり難しかった)
美味しい料理
料理もどれも美味しかったです。 産地とかもこだわっていました。
その中でも特に気に入ったのが鯖。すべての鯖が初めて食べる美味しさでした。
単品の日本酒
利き酒も終了。2人で利き酒1セットを頼んで分けたのですが、1人1セットでも良かったかもしれません。
単品で日本酒を注文。どれも美味しい。
酒粕ラーメン
そして〆の酒粕ラーメン。これはどの酒造の酒粕かを選べるので、私たちは『英勲』を選びました。
初めて食べる感じですが、クリーミーで美味しかったです。他の酒造の酒粕も試してみたくなります。
最初は利き酒だけ飲んで次の店に行こうかと思っていたのですが、思った以上に料理が美味しくて、伏水酒蔵小路だけで終了となりました。
とにかく鯖が美味しかった…日本酒好きの方はぜひ行ってみてください(*^_^*)
ちなみに大手筋商店街の中にある『油長』という酒屋さんでも、伏見のお酒が買えます。
利き酒で飲んだお酒と同じものもあるので、利き酒して気に入ったら買って帰ると家でも楽しめますね(*'ω'*)
伏見の清酒まつりin大手筋商店街2018
さらに、この大手筋では『伏見の清酒まつり』が定期的に開催されています。
2018年は11月17日に開催!
私たちが行ったのは2014年と少し前ですがとても良かったので、こちらもぜひ行ってみてください☆
伏見の清酒まつり2014年の様子
大手筋商店街の中に、各酒蔵がお店を出します。
10枚つづりのチケットを買うと、お盆とお猪口を貰えます。
お猪口は持って帰れますよ♪
チケットは1枚100円ですが必ずしも1杯100円ではありません。
300円とか400円とか、お酒によって違います。
それでもイベントなので、普通に飲むよりはお得なのです。
特に人気のお酒(普段の値段が高いやつ)は行列が。
お猪口に注いでもらい商店街を飲み歩くのです。おつまみも商店街内のお店で簡単に調達可能です。
その他の楽しみ
伏見桃山ではなく中書島駅の方ですが、十石舟という遊覧船や坂本龍馬ゆかりの地などもあり、日本酒以外の観光も色々と楽しめますよ。
中書島は京阪の特急が止まるので伏見桃山で日本酒を楽しんだ後、酔い覚ましと観光がてらに中書島まで一駅歩いてもいいかも(^_-)-☆
遊覧船の十石舟。
中書島駅にある坂本龍馬のパネル。
龍馬が襲撃された寺田屋。
(実際には火鳥羽伏見の戦いで焼失後に再建されたものだそうです。)
というわけで伏水酒蔵小路の感想でした。
日本酒&歴史好きはぜひ伏見桃山へ(*^-^*)
伏水酒蔵小路とは関係ありませんが、1.5万銘柄の中から月替りで日本酒が届くサービスもあるそうです。こちらも日本酒好きなら良いかもしれません。
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