京都観光の定番、人気の舟下り『保津川下り』を体験しました。
亀岡から嵐山まで2時間以上かけて下り、普段見ることのない川からの景色を楽しめました。
保津川下りとは
約400年以上も続く伝統のある川下りです。元々は木材を運ぶためでしたが、現在は観光のために行われています。
亀岡駅のすぐ近くから船に乗り、約16kmを下った嵐山の渡月橋の手前で降ります。
乗船時間は保津川の流れの速さ次第。私たちが乗った時は2時間半ほどかかりました。流れの早い時は50分ほどで着くこともあるそうです。
乗船場
亀岡駅の北口から550メートルのところにあります。徒歩7~8分ほど。
亀岡は京都サンガFCのホームタウン。亀岡駅の北口を出るとすぐに巨大なサッカーボールがありました。
さらに駅の真横にはサンガスタジアムがあります。この日はちょうど試合があり、かなりの人手でした。サンガスタジアムの横を通って保津川下りの乗船場へ。
乗船場の中に入ると壁一面のサイン色紙。テレビ番組のロケで芸能人も頻繁に訪れているようです。
乗船場内のカウンターでチケットを購入。大人1名4100円とまあまあのお値段。
自分の乗船番号をアナウンスされるまで、しばらく土産物などを見ながら時間をつぶします。
本来は1時間に1本なのですが、繁忙期は臨時の舟が出ているため10分くらいですぐに呼ばれました。
舟に乗る
乗船場のすぐ裏手の階段を下りるともう保津川です。
ボードウォークの階段から舟へ乗り込みます。
前から順番に座席を詰めていくため、最初か最後に乗った方が景色を楽しみやすいです。真ん中あたりだと人の頭ばっかり見ることになります。
1艘につき3人の船頭さんがいて、それぞれ役割が違います。
長い竹竿で船の方向を調整する『竿さし』、舟を漕ぐ『櫂ひき』、舟の後ろで進路を決める『舵とり』と、3人1組で舟を操ります。
川を下る
全員乗り込むと発進。まだごく普通の川という感じ。
ちなみに私が乗った席は、すぐ横に黒い棒が挿さっていました。
景色を見たり写真を撮るのにけっこう邪魔だったのですが、何かに役立っている様子もなく、何のための棒なのかは最後までわからず…
なぜか左側にしかこの棒はないので、舟の右手に座った方が良いかもしれません。
上流の方は水深が浅いため、舟はかなりゆっくり進みます。
船頭さんがガイドとして説明をしてくれるのですが、特に珍しいものもないため「亀がおるよ」とか「鴨がおるよ」とかそんなんばっかりでした(^_^;)
紅葉には少し早めの時期。それでもけっこう寒かったので、本格的な紅葉の時期だと寒すぎるかもしれません。
30分ほどで渓流という雰囲気になり、少し大きめの岩が現れだしました。船頭さんは竹竿で川底や岩を突いて、上手に方向を調整していきます。
途中で嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車と遭遇。トロッコの乗客が手を振ってきて、舟からも手を振り返します。お互いがお互いをスマホで撮影です。
保津川の流れが徐々に早くなります。しかしよく見ると川の真ん中に石が積まれていて、左側は非常に穏やかなままです。
400年間の川下りの歴史の中で、水深が浅く水量が少ない場所でもスムーズに進むように工夫されてきたようです。
自然の段差で流れが速い箇所もあり、ビニールシートで水を防ぎます。
非常に狭く急流な場所でも竹竿で上手に舟を操っていました。歴代の船頭が同じ箇所を竹竿で突くことで、竹竿サイズの丸い穴が空いている岩もありました。寸分違わず同じ場所を突くとはすごい技術です。
カルガモの群れ。
すごい断層状の岩。
2回目のトロッコ列車。その時々で違うようですが、私たちが乗った時は全部で3回トロッコと遭遇しました。
トロッコ保津峡駅。トロッコも基本的には保津川沿いを走っているので駅があります。
トロッコ以外にJRも走っているので、川下りの間に何回も鉄道橋をくぐります。
レンガ造りの古い橋脚。
昔は下流まで下ったあと、川沿いに船を引っ張って上流まで戻していたそうです。
川沿いに石を積んで簡易的な歩道にしていた跡も見られます。普通に歩くだけでも難しそうな岩道なので、とんでもない重労働だったと思います。
かなり下流にやってきました。左が百人一首でも詠まれた小倉山。
『小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ』と言うほどなので昔から紅葉が見事だったのでしょう。ちょっと時期が早いので残念。
終点まであと少しと言うところで、売店船がやってきました。おでん、いか焼き、甘酒などを販売している珍しい船です。
せっかくなのでみたらし団子を頂きました。川下りでけっこう身体が冷えていたので余計に美味しかったです!
団子を食べ終えたころ、手漕ぎボートがたくさんいる見慣れた光景が…
嵐山の渡月橋から見えるあの景色です。あの川を下って来たのだなと急に実感が湧きました。
渡月橋の手前で舟を下り、保津川下りは終了。
久々の嵐山は観光客が多く、コロナ前くらいの人手に戻っていました。
明智かめまるマンホール
サンガスタジアムの近くに、亀岡市の観光マスコットキャラクター明智かめまるが描かれたマンホールがありました。
亀、明智光秀、桔梗、サッカーと亀岡のほぼすべてを詰め込んだデザイン。
こちらはモノクロ版。持っているのはアユモドキと言う亀岡の『市の魚』。天然記念物かつ絶滅危惧種だそうです。現在は岡山県と亀岡の保津にしか残っていないそう…
以上、保津川下り体験でした。4100円とお高めですが、1回くらいは下っておいて損はないと思います!
ちなみに『亀岡周遊パス』と言うスマホアプリを使うと、乗る便が限定されますが激安で利用できるそうです。
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トロッコに乗った時の記事もどうぞ!
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