8年近く使っているMacBook Airが故障し、全く使い物にならなくなりました。
急に『コンピュータを今すぐシステム終了してもよろしいですか?』というダイアログが表示され、そのまま強制終了されるのです。
一時はもう寿命かと思って諦めかけましたが、なんとか不具合を解消できて元通り使えるようになりました。備忘録として対処法を記載しますので、同じ症状の方は参考にしてください。
MacBook Airのスペック
以下が不具合が発生したMacの概要です。
MacBook Air (13インチ,Mid 2011)
プロセッサ 1.7GHz Intel Core i5
メモリ 4GB 1333 MHz DDR3
グラフィックス Intel HD Graphics 3000 384 MB
故障の内容
スリープを解除して使おうとしたら、突然『コンピュータを今すぐシステム終了してもよろしいですか?』というダイアログメッセージが表示されました。
電源ボタンを誤って押したのかと思い『キャンセル』を選びましたが、また数秒後に同じダイアログが表示されます。
そこでおかしいなと思ったのも束の間、何の音も無く画面が暗くなり、強制終了されていました。
それ以後、何度起動しても毎回ダイアログが表示されるようになりました。
『再起動』『スリープ』『キャンセル』『システム終了』のどれを選んでも無駄で、強制終了されてしまいます。
検索で見つけた同様の不具合
確実に何らかの不具合が起きているようなので検索すると、OKWAVEで同様の質問を見つけました。
この質問者はセーフモードで起動し、ディスクユーティリティでアクセス権の修復を行うことで改善されたようですが、私の場合は全く直らず…ここから長い戦いになりました(^_^;)
立ち上げたとたんに「コンピューターを今すぐシステム終了してよろしいですか」のメッセージ!? - OKWAVE
さらにもう1件同様の問題が起きているブログを見つけました。
こちらも私と同じくアクセス権修復では直らず、Appleに『トップケースの故障』と診断され部品交換になったようです。
行った対策(効果がなかったもの)
ハードウェア的な故障だと手の打ちようがありませんが、この時点ではソフトウェアの問題である可能性も残っています。
原因の切り分けも兼ねてやれるだけの方法を試してみることにしました。以下、順番に行った対策です。
なおこの後色々試したことにより、以下のどちらかの条件を満たせば一時的に強制終了を防げることがわかりました。
- トラックパッドに常に触れてカーソルを動かしておく
- Shiftキーなど、何らかのキーを常に押しておく
セーフモードで起動してアクセス権の修復
Macの電源ボタンを押してすぐにShiftを押し続けると、セーフモードで起動できます。
その後、アプリケーション>ユーティリティ>ディスクユーティリティと開き、『ディスクのアクセス権を修復』を行いました。
アクセス権の修復は成功してSSDには問題が無いと表示されるのですが、相変わらず放っておくと強制終了されてしまいます。
残念ながら効果なしでした。
NVRAM(PRAM)のリセット
NVRAM(PRAM)とはMacの特定の設定情報を保存するメモリ領域で、これをリセットすることで不具合が解消されることがあるそうです。
起動時に『command + option(Alt) + P + R』キーを同時に長押しし、Macが再起動して「ジャーン」の起動音が2回した後でキーを離すとリセット完了です。
残念ながら効果なしでした。
SMCのリセット
電源、バッテリー、ファンその他の機能に関する一部の問題を解決できるそうです。
『control + shift + option(Alt)』キーと電源ボタンを7秒間長押しします。Macの電源が切れた後も7秒間押し続けて、その後再起動するとリセット完了です。
残念ながら効果なしでした。
OSの再インストール
ここまでやってダメだったのでOSを入れなおすことにしました。
起動時に『command + R』キーを押し続け、OS Xユーティリティを立ち上げます。そこからOS Xを再インストールしたのですが、再インストール中も放置すると強制終了されるので苦労しました。
クリーンインストールして工場出荷時の状態まで戻しましたが、起動後すぐに強制終了のダイアログが表示されガッカリしました。
かなり苦労した割に効果なしでした。
Appleのサポートにチャットで質問
「OSの再インストールまでしてダメならたぶんハード的な故障だと思われる」
「5年以上前のデバイスは修理受け付けていない」
ということを言われただけで残念ながら役に立たず…
行った対策(効果があったもの)
Apple Hardware Testでハードウェア診断
最後に試したのがApple Hardware Testでのハードウェア診断です。
起動後すぐに『D』キーを長押しし、言語選択画面が表示されたら指を離して日本語を選択。その後は表示される『テスト』ボタンをクリックするとハードウェア診断が行われます。
そして診断の結果はまさかの異常なしでした。
OSを再インストールしても直らず、ハードウェアにも異常が無いならもう諦めるしかない…そう思ってテストを終了させてMacを再起動したところ、なぜかダイアログが表示されなくなりました。
結局原因はわからないままですが、とりあえず直ったので良かったです!
OS X 10.7.5からアップデートする方法
なんとか不具合は解消されたのですが、OSを再インストールしたので古い古い『OS X 10.7.5』のバージョンになってしまいました。懐かしのLionのやつです。
古すぎて最新版へ直接アップデートできないので、いったん中間のバージョンを挟む必要があります。
Appleの以下のページから、『OS X El Capitan 10.11』をダウンロードしてインストールすることで、その後のバージョンをダウンロードできるようになります。
ただし機種によってアップデートできる最大バージョンは決まっているようです。
以前のバージョンの macOS を入手する - Apple サポート
以上、強制終了を繰り返してもうダメかと思ったMacBook Airを、なんとか元の状態に戻せた方法でした。実際には解決まで1週間くらいかかりました。
このブログでは夫婦と2匹の猫の日々のあれこれを書き綴っています。
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