奈良公園でシカによって怪我をする人が増えています。
骨折など重傷の人もおり、特に外国人観光客が被害に遭うケースが多いそうです。もし自分が海外旅行先で骨折したらテンション下がりまくりでしょう(-_-;)
私は大阪在住ですが奈良公園にはちょくちょく行きます。その際に他の観光客を見て「あれはちょっと危ないな」と感じることも…
というわけで奈良公園で鹿に怪我をさせられないように気を付けることをまとめました。これさえ気を付ければ、最初の写真くらいアップで撮影もできますよ(^^♪
外国の方にはこのブログは読まれないでしょうが、奈良公園に行く予定のある方は参考にしてください(*^▽^*)
鹿にナメられやすい人の特徴
奈良公園あるあるで『鹿せんべいを売っているおばちゃんは鹿に襲われない』というものがあります。
なぜか?ズバリ、鹿に自分より格上だと認識されている=鹿にナメられていないからです。
鹿と安全に触れ合うために、まずは鹿にナメられる人にはどんな傾向があるのかを説明します。
小さい子供
特に対策方法がないので身も蓋もありませんが、小さい子供というだけで基本的に鹿はナメてかかってきます。
奈良公園の鹿は野生動物なので、自分より身体が大きいか小さいかは重要な判断基準だからです。
そのため小さい子供だけでエサをあげさせるのは割と危ない行為です。倒されたり、身長によっては角が目に当たる危険もあります。
子供と鹿の触れ合いは微笑ましい光景ですが、大人がしっかり気を付けましょう。
逃げる人
草食獣と言えども野生動物。自分より弱いものには強いです。
後ずさりしたり小走りで逃げると追いかけられることが多いので、逃げずに前に進みましょう。『退かぬ、媚びぬ、省みぬ』の精神です。
これは逃げる子供と追いかける鹿です。決して楽しく追いかけっこしているわけではなく全速力で逃げていました。
さすがにここまで追いかけられるケースは珍しいと思いますが、転んだりすると危ないですね。転ぶと確実に鹿のフンまみれになりますし。
ビビっている人
動物はビビっている人に敏感です。
学生時代、友人5人ほどで歩いていると前から柴犬を散歩させているおじさんが向かってきました。友人の1人が犬が苦手だったので少し隠れ気味になったのですが、すれ違う瞬間に柴犬がピンポイントでその友人にだけ吠えるという出来事がありました。
飼い犬ですらこれなので、野生の鹿はさらに敏感に読み取ります。
こちらは鹿に怯えているうちにパンフレットを取られてしまった人です。故意でなくてもパンフレットやビニール袋を食べさせるのは絶対に止めましょう。
ビニール袋やレジ袋を食べて死んでしまった鹿のニュースもあります。食べ物のにおいが付いていると鹿が間違えて食べてしまうので、なるべくカバンに入れるなど取られないよう気を付けてください。
もし落としてしまったら必ず拾ってください。袋が風で飛ばされたら人の目を気にして恥ずかしがらずにダッシュで追いかけてください。結果的に袋をポイ捨てする方が恥ずかしいですよ!
鹿に追われてベンチの上に逃げたおじさん。一見安全ですが、押されてベンチから落ちたりすると危ないです。
あと屋外のベンチとは言え、土足で上がるのも良くないですね。奈良公園の地面は鹿のフンだらけなので踏まずに歩くことは不可能。ベンチにウンチがついてしまいます。
鹿と安全に触れ合う方法
次に、どうすれば安全に鹿と接することができるのか。それにはいくつか注意すべき条件があります。
オス鹿には近づかない
オス鹿は身体も大きく人間にも全くビビりません。
他の鹿を蹴散らして鹿せんべいを貰いにくる場合もあるので、なるべくオス鹿から離れたところで鹿せんべいをあげましょう。
この写真はバス停でくつろいでいるオス鹿。自分の家か。
また気性も荒く、鹿同士のケンカに巻き込まれる場合もあるので注意。
9~11月はオス鹿の発情期なので、ケンカに巻き込まれたりメスを追いかけてくるオスに追突される事故が特に多いようです。
奈良公園では毎年10月の3連休に『鹿の角切り』という行事が行われますが、角は春から夏にかけてまた生えてきます。
夏や秋のオス鹿は立派な角が生えているので危険度アップです。
子連れの母鹿には近づかない
母は強し…出産期の5月中旬から7月までは子鹿を守る為に気性が荒くなるそうです。
写真は子鹿に授乳中の母鹿ですが、耳を伏せてかなりこちらを警戒しています。カワイイからと言って不用意に近づくと攻撃されます。
子鹿だけに見えても、近くに母鹿がいる場合もあるので注意。
子鹿には触らず見るだけにする
子鹿は可愛いですが、警戒心が強く近づいてこないことも多いです。大人の人間は子鹿にとっては大きくて怖いのかもしれません。
逃げるようなら無理に追いかけないようにしましょう。
また乳離れしていない生まれたての子鹿は、無理やり触ると人間の匂いがついて母親から育児放棄され、最悪死んでしまう場合があります。
もし向こうから近付いてきたとしても見るだけにして触らないようにしましょう。
鹿せんべいをあげる時に焦らさない
ニュースにもあった通り、鹿せんべいをあげる際に焦らして攻撃される割合が多いようです。
実際に外国人観光客がなかなか鹿せんべいを与えずに、鹿に何度もお辞儀させている様子を見たことがありますが、実はあのお辞儀はお礼ではなく催促・威嚇だそうです。
鹿が「はよ鹿せんべいよこせ」と言っているのに何回もお辞儀させられれば、怒ってもシカたないのかもしれません…
なお鹿せんべいが勿体ない場合は、半分に割ってあげるといいですよ。
1枚も半分も鹿の大きさからするとほとんど差はないので、それよりは早くあげる方が重要です。
小さくしすぎて指を噛まれないようには注意しましょう。
鹿に危害を加えない
以前、中国人観光客が鹿を蹴って追い払っているところを見ましたが、逆に鹿に威嚇されていました。鹿が嫌ならなぜ奈良公園に来たのか不思議です(~_~;)
また寝そべっている鹿に跨って写真を撮ろうとしている人も見たことがあります。その時は鹿は立ち上がって逃げて行きましたが、これも場合によっては攻撃されていてもおかしくありません。
鹿を攻撃したりイタズラするなど、危害を加える行動は絶対に止めましょう。
メス鹿にさわる
出産期以外であればメス鹿は比較的安全です。
安全な人間だと思われれば、こんなにアップでも大丈夫。
ただし妊娠中は気が立っていることもあるので、お腹が大きいようなら控えましょう。
寝そべっている鹿にさわる
寝そべっている鹿は比較的さわりやすく、子供でも割と安全に触れ合えます。
こちらも、鹿が立ち上がったり逃げて行った場合は無理に追いかけないようにしましょう。
これはたぶん子供に興味がないのでしょう。
こんなに脚を投げ出して寝るのは珍しいかも。可愛いポーズですが地面はウンコだらけ。
夕方、鹿がお腹いっぱいの時に行く
休日の夕方などはすでに鹿せんべいをたくさんもらった後なので、鹿もけっこうお腹いっぱいになっています。
その時間帯は一気に鹿が寄ってくることもなく、まったり鹿せんべいをあげることができます(満腹で食べないやつもいます)。
角が片方だけの鹿と、春日大社の鹿みくじです。
堂々とする
これはけっこう重要だと思います。ビビらず攻撃せず、自然体で普通に歩いていると鹿もあまり気にしません。
服の裾を噛まれても気にせず歩けば、鹿もすぐ口を離します。鹿は人間を見て「こいつはビビらせたら鹿せんべい出すやつやな」と判断しているのです。
自分も鹿になったつもりで、毅然とした態度で接しましょう。
マダニに注意
奈良公園の鹿は野生動物なので、どの鹿にも100%の確率でマダニがいます。
密着しすぎて噛まれたり家に持ち帰ったりしないように注意しましょう。
最後にこの記事の内容がデタラメではない証明として、私と鹿の友情のツーショットでしめます。
本当はもっと鹿せんべいが無いか探られている様子です。
以上、奈良公園で鹿と安全に触れ合う方法&鹿にナメられやすい人の特徴でした。
奈良公園はとても良いところなのでぜひ安全に楽しんでください(*^_^*)
奈良公園近くの萬葉植物園もぜひどうぞ!
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