先日Googleマップを見ている時に、たまたま『矢倉緑地公園』という公園を見つけました。
大阪には花博の行われた鶴見緑地や豊中市の服部緑地など『〇〇緑地』がたくさんあります。大きい有名なところは知っていましたが、矢倉緑地は今回初めて知りました。
さらに詳しく調べてみると、大都会にありながら秘境のようなスポットでした!
面白そうなので行ってみました(*^_^*)
矢倉緑地公園とは?
矢倉緑地は淀川の終点、大阪湾への河口部分にある公園です。元々あった矢倉海岸に作られた公園で、矢倉は『やぐら』と読むみたいです。
公園と言っても都市公園なので子供が遊ぶ遊具などはありません。
天然石を敷き詰めた石畳や大阪市内で唯一の自然の干潟、磯だまりなどを楽しむ、自然と接するための公園だそうです。
車では行けない公園
事前にGoogleストリートビューで確認しようとしたところ、なんと道が表示されません。実は車は入れず、徒歩や自転車でしか行けないのです。
最寄駅は阪神なんば線福駅ですが、駅からは約3kmあります。そのため近所の人かサイクリスト、またはよっぽどの物好きでなければ行かないでしょう。
厳密には公園の約2km手前までは車で行けますが、駐車場はないのでそこまで行ってもどうしょうもありません。
そう、これが『都会の秘境』 たる所以なのです。
矢倉緑地公園への行き方
まずはGoogleマップでルート案内可能なこの場所を目指します。
ここが公園の約2km手前の地点です。
見てのとおりガードレールとフェンスで封鎖されており車は入れません。
ジョギングをしている人や自転車で犬の散歩をしている人などがいました。
そのまま真っすぐ進みます。水門を管理する建物があります。
何もない道をさらに真っすぐ進みます。
カーブに差し掛かります。
カーブの先はY字路になっているので、左手の坂を上ります。
そこからフェンスの向こう側へ坂を下りて、そのまままっすぐ進みます。
途中から左手が岩を敷き詰めた道に変わります。
矢倉緑地の入り口にたどり着きました。ここまでの約2kmは途中に何も無い直線が続くので、歩くと長く感じる道です。
「まっすぐな道でさみしい」と詠んだ種田山頭火の気持ちが少しだけわかります。
『単車(バイク)の進入禁止』という看板が立てられています。この先の公園内はバイク禁止という意味だと思うので、ここまではバイクで来てもいいのかもしれません。
実際に原付で来ている釣り人もいましたが、実際のところはよくわかりません。
ちゃんとバリアフリーに配慮して車椅子でも入れるようになっています。
しかし車椅子の人が今の道を通ってここにやって来ることがあるのでしょうか(^_^;)
矢倉緑地公園の写真
かなりたくさんの天然石が敷き詰められていて、キレイな公園でした。
平べったいところはもちろん、デコボコのところを歩くのもけっこう楽しいです。
市内では珍しいコンクリート護岸のない海水面と接する公園とのことで、フェンスの向こう側も同じように天然石が敷かれていました。
水に触れ合うことができる潮だまり。隣の淀川とトンネルで繋がっていて、満潮だと小魚が入ってくることもあるそうです。
干潮の時間帯だったので水位は低めでした。
向こうに見える橋は阪神高速5号湾岸線。こちら側はもう大阪湾です。天気が良ければ淡路島も見えます。
淀川と海が混ざり合っている汽水域です。よく考えてみると、川の終わりをちゃんと見たのは初めてかも知れません。
後日再訪しました。満潮に近い時はこんな感じです。
釣り人もたくさん。ボラやエイを釣っていました。
ススキのような植物が生えています。海水が混ざる汽水域で育つのがすごい。
けっこう茂っています。塩に強い植物なのでしょう。
奥の池では小魚がたくさん泳いでいました。カニもいました。
小さく見えるのは天保山の観覧車。見えませんがさらに先にはユニバーサルスタジオジャパンもあります。
変な塔は『舞洲ゴミ処理場』の煙突です。
遠くから見てUSJと間違える人も多いそうです。
少し丘になっている部分には休憩スペースがあります。
東屋とベンチ。
少し先にトイレ。この左手奥には干潟の観測所もあります。
干潟。満潮に近い状態なので、ほとんど水に沈んでいます。
干潟にやってくる野鳥の観測所です。穴から覗けるようになっています。季節によって色々な種類の鶏がやってくるようです。観測所の作りは南港の野鳥園と同じ。
矢倉緑地の歴史や注意事項などを書いた看板。
公園の地図や、干潟で見られる鳥や生き物などの説明です。
利用する際のおねがいなど。残念ながらけっこう大量にゴミが捨てられていたり、たき火の跡などがありました。ここでゴミを捨てると100%海に流れていくのできちんと持って帰りましょう!
最後にパノラマビューです。
こんな立地ですが、釣り人や自転車で来ている人が意外とたくさんいました。サイクリングの目的地としてはちょうど良いのかもしれません。
釣りをしない人にとっては特に何ができるわけではないのですが、のんびりとした良いところでした!
都会の喧騒から離れて何もしないことをしたくなったらぜひ行ってみてください(^ム^)
「何にもしないって、最高の何かに繋がることなんだ」とプーさんも言っていました。
元々はクリストファーロビンの言葉ですが。
このブログでは夫婦と2匹の猫の日々のあれこれを書き綴っています。
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