日増しに大きくなる新型コロナウィルスの影響を受け、京都の八坂神社に疫病除けの『茅の輪(ちのわ)』が設置されました。
3月中旬ごろに八坂神社で疫病除け祈願をし、そのすぐ前にあるお茶漬処『ぶゞ家(ぶぶや)』で11種類の漬物ランチを頂きました。
八坂神社と疫病の関係
八坂神社は元は祇園社と呼ばれる、日本三大祭りの一つ祇園祭を執り行うための神社です。そして祇園祭は疫病を鎮めるための神事が由来です。
祀っているのは『素戔嗚尊(スサノヲノミコト)』ですが、元々は『牛頭天王(ごずてんのう)』という疫病を司る神様を祀っていました。明治の廃仏棄釈で色々あって牛頭天王と素戔嗚尊が合わさって、今は素戔嗚尊だけが祀られているそうです。
その経緯からも分かる通り、八坂神社は疫病退治のエキスパートなのです。
新型コロナウィルスの影響で京都への観光客が減少しているとの報道通り、八坂神社も普段に比べると人が少なかったです。四条通りの歩きやすいこと…
とは言っても減っているのは外国人観光客で日本人はそれなりにいました。
四条通りを東に進むとこの西楼門に着きます。正式には南側の南楼門が入口だそうですが、こちらからしか入ったことがありません。
八坂神社の境内にある『疫神社』のお社前に『茅の輪(ちのわ)』が設置されていました。茅の輪はくぐると厄災が清められるという輪っかです。
普段は祇園祭の時に設置されるものですが、昨今のコロナ被害を受けて特別にこの時期に設置されたそうです。通常以外の時期の設置は143年ぶりで、前回はコレラが流行した1877年だとか…それほどの事態になってきているということなのでしょうね(^_^;)
写真には写っていませんが、この境内の左側にも茅の輪がありました。
私たちは正月に大阪城の豊国神社でも茅の輪をくぐったので今年2回目。
境内にはレンタル着物を着て観光している人などがたくさんいました。しかし外国人の姿は少なく、やはり日本人ばかり。
3月下旬ごろから一気に自粛ムードが高まった感じがあるので、このブログを書いている4月時点ではさらに減っていると思われます。
鈴を鳴らすための縄(鈴緒)は柱にくくりつけられていました。
『感染症予防のため社殿の鈴緒を上げております』という注意書き。同様に手を洗う手水舎も使用禁止になっており、神社としても気を配っている印象。
疫病除けの神社に来て感染したら本末転倒ですからね…ちなみにこの時点では八坂神社内に露店が出ていましたが、今はもう出ていないようです。
現段階だと疫病除け祈願も不要不急の外出になってしまうでしょう。
円山公園の枝垂れ桜ライトアップも中止
八坂神社のすぐ隣、円山公園の枝垂れ桜。丸山公園も人が少なかったです。
この枝垂れ桜のライトアップも、コロナウィルスの影響で中止→やっぱり実施→やっぱり再度中止、と二転三転しているようで混乱具合が伺えます。
ライトアップの中止に伴い、茶店や露店の出店も取り止めになりました。
せっかくキレイな桜が満開ですが、桜は来年も咲くので仕方がないですね。
枝垂れ桜の前の鳩の銅像。京阪特急の鳩マークと関係あるのでしょうか?
『お茶漬処ぶゞ家(ぶぶや)』の漬物ランチ
八坂神社西楼門のすぐ斜め前にある『お茶漬処ぶゞ家(ぶぶや)』でお昼を頂きました。ぶゞ家は漬物屋の『ぎおん川藤』が運営するお店で、本格的な漬物を食べられます。
こちらが11種類の漬物を楽しめるぶぶ漬け定食。ご飯はおひつで貰えてお代わりできます。
『ぶぶ漬け』はお茶漬けのことで、京都人が「はよ帰れ」という意味で言う「ぶぶ漬けでもどうどす?」の有名なエピソードのあれです笑
こちらが11種類のお漬物。季節によって出るものは変わるそうです。
個人的にはタケノコとゴボウが特に美味しかったです。漬物の販売もしているのでゴボウと、ここには無い茄子を買って帰りました。
こちらが噂のぶぶ漬けです。お茶はほうじ茶。
残念ながら、普通に白米と食べたほうが美味しかったですね…笑
本当はこの2件隣りにある『八代目儀兵衛』というお米が有名な店へ行く予定でした。
普段は行列がすごくて入れない人気店なのですが、今の時期なら空いているかと思い…しかしみんな考えることは同じなのか、行ってみると100人近い行列が…(^-^;
それで諦めてぶゞ家へ行ったのですがこちらはこちらで大満足できました!
またコロナウィルスが落ち着いたら行きたいと思います。
この後は徒歩で清水寺へ行きましたが、こちらも外国人観光客は激減。日本人はけっこういました。
ちなみに縁切りで有名な安井金毘羅宮は、八坂神社から500メートルほどの距離にあります。疫病との縁を切ってもらえるかも?
安井金毘羅宮の記事も併せてどうぞ!
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