冬になると川や池などでよく水鳥を見かけますね。
これまで色々な種類の水鳥がいることには気付きつつも、全て一括りに『カモ』と呼んできました。普通のカモ、茶色いカモ、ちょっと変わったカモなど…
しかしどう見てもカモではない鳥もいて、何と呼べばいいのだろうと困ることも…
そこでこの機会に、私が大阪市内の川や池で見かけたことのある水鳥の種類を調べ、一覧にまとめることにしました。疑問に思った時が調べる時!
カモの仲間
やはりカモの仲間が最も多かったです。カモ目カモ科に分類されるみたいです。
ただ同じ種類でもオスとメスで色が違ったり、季節によって色が違う場合があるようなので完全に見分けるのは難しそうです。写真は主に冬毛です。
マガモ
これぞカモの代表種、『ザ・鴨』という感じのカモ。
頭が緑色でくちばしが黄色なのですぐわかります。iPhoneで『かも』と入力すると、このマガモの絵文字が出るほど。
こちらはたぶんメスのマガモ。オスと同じくくちばしの先端が黒いのと、足がオレンジ色なのが見分けるポイント。
またあまり他のカモと一緒にはおらず、マガモだけでいることが多いようです。
よく番(つがい)でいますね。夏でも見かけることがありますが、渡っていかない場合もあるのでしょうか。
コガモ
小さいカモ。カモ類では最小だそうです。警戒心が強く、コガモだけで群れでいることが多いようです。
オスは頭が茶色く、側面が緑色で派手でプロレスラーのマスクみたいな感じ。
側面は緑色なのですが、見る角度と光の具合によって紺色や紫に見えることも。
メスは茶色くて特徴がないのですが、身体が小さいのと、羽の一部が緑色なので見分けがつきます。
オナガガモ
尾羽が長いのでオナガガモ。ヒドリガモなど、他のカモとも一緒にいます。
オスはグレーっぽい羽色で、胸元は白。くちばしの側面もグレーです。けっこう首が長くて全体的に細めのフォルムで、すぐ見分けが付くようになりました。
こちらはメスのオナガガモだと思います。マガモのメスと違って足が黒い。
カルガモ
くちばしの先だけ黄色いのが見分けるポイントです。足はオレンジ色。
あまり他のカモと一緒におらず、カルガモだけでいることが多いです。
つがいでしょうか?オスメスの区別はわかりません。
夏は子ガモもいました。ニュースとかでよく見るやつ。
ヒドリガモ
グレーの部分はオナガガモに似ていますが、胸元は茶色です。
頭はずんぐりと大きく首は短め。頭の色は茶色で額のあたりが白い。これもすぐ見分けがつきます。
こちらは毛の茶色率が高いのでメスです。額が高いのでわかりやすい。また他のカモと一緒にいますが、よく見るとオスと番で行動していることが多いです。
こちらは子供でしょうか?
アメリカヒドリ
頭に緑色の部分があると、アメリカヒドリという別の種類だそうです。本当にアメリカから渡ってきているならすごい。
額が白ではなく茶色だとヨシガモというまた別の種類みたいです。
私が見た時は1羽しかおらず、ヒドリガモと一緒に行動していました。
ホシハジロ
これも一見ヒドリガモに似ていますが、目が真っ赤なので見分けやすい。
オナガガモやヒドリガモなど、他のカモと一緒にいました。
こちらはメス。体の後ろ半分が薄いツートンカラーなのが見分け方です。
よく見るとオスと番で行動していることが多いです。
キンクロハジロ
目が黄色くて、後頭部に冠羽があります。白と黒のツートンカラーなのがオス。
私が見た時は、他のカモと一緒にいることが多かったです。
たぶん茶色っぽいのがメス。
同じく目が黄色いスズガモというのもいるようなのですが、そちらはもっと頭が大きいようなので、そのあたりが見分けるポイントでしょうか…
あとスズガモは海にしかいないらしいです。
交雑種?
カモの仲間は自然界でも交雑(異種交配)することが多いそうです。
なので、色々な特徴を持ったカモがいた場合は交雑で生まれたハイブリッドかもしれません。
これはマガモのような緑の頭と、カルガモのくちばしの特徴を持ったカモです。
同じ池にいるマガモとカルガモの交雑種だと見て間違いないでしょう。
こちらはヒドリガモですが、顔の緑の部分が多いです。
同じ池にいたアメリカヒドリとの交雑種の可能性もあります(個体差かもしれませんが…)。
こちらもヒドリガモっぽいのですが、額がスラっとして細めです。
オナガガモとの交雑種?個体差?
こちらは普通のマガモのように見えますが、真ん中の個体が他のマガモより明らかに体が大きく、胸の茶色の部分が多かったです。メスもかなり薄い色でした。
個体差なのか交雑種なのかわかりませんが、なぜかずっと3羽で行動していたので珍しい気がします。親子かメスの取り合いの可能性もあるかもしれません。
クイナの仲間
ツル目クイナ科の鳥だそうです。クイナ自体をよく知りませんが、京都の伏見に水鶏橋(くいな橋)という橋と地下鉄の駅があることは知っていました。
きっと昔はそのへんでたくさん見ることができた鳥なのでしょう。
バン
明らかにカモとは違うフォルムなのですぐわかります。赤と黄色のくちばしが特徴。
足が長く、カモような水かきはありません。
オオバン
バンの大きいやつ。額とくちばしが白いのでバンとの見分けは簡単。
カモのような水かきは無いのですが、指の節一つひとつがボートのオールのような形をしています。
額の白い部分の面積が狭いのはメスか子供なのか?
ウの仲間
カツオドリ目ウ科。日本には主にウミウ(海鵜)とカワウ(川鵜)がいて、長良川の鵜飼で使われるのは海鵜だそうです。
カワウ
川にいる鵜です。池にもいます。泳ぐときは頭だけ出してネッシーのような状態。
ほとんど間髪入れずに繰り返し潜っていました。
乾かしているのか、立派な羽を羽を長時間広げて休んでいました。
水鳥全般に言えることですが、空も飛べるし泳ぎも上手いしすごい適応力です。
サギの仲間
コウノトリ目サギ科。サギはけっこうどこにでもいますが、近くで見るとかなりデカい。
改めてよく見ると恐竜にしか見えません。
コサギ
小さくて白いサギです。冬でもくちばしが黒く、足の指が黄色いのがコサギの見分け方。
首を引っ込めている状態。夏は後頭部に冠毛が生えるそうですが、これは秋ごろに撮った写真なのでけっこう長く残っているようです。
こちらは冬に撮った写真ですが、ちょっとだけ冠毛が生えています。
ダイサギ
コサギと同じく白い羽毛で、身体が大きいのがダイサギです。
冬はくちばしが黄色くなって足の指は黒なのが見分け方。何のために季節でくちばしの色が変わるんでしょう?
なおシラサギという鳥がいるわけではなく、白いサギの総称をシラサギというそうです。
アオサギ
たぶん一番よく見るサギ。最も大きいサギだそうで、90cm以上あります。
アオサギを見ると恐竜が鳥に進化した説は本当だとよくわかります。
カモメの仲間
チドリ目カモメ科。海にしかいないものと思っていたら意外と川や池にもカモメの仲間がいました。
ユリカモメ
小さいカモメ。生後1年以内の個体は足とくちばしが黄色く、成体になると赤くなるそうです。
チドリ目というだけあって、確かに千鳥模様のようです。
セグロカモメ
大きいカモメ。背中が灰色で、翼の先が黒いのが見分け方だそうです。
その他の鳥
カワセミ
ブッポウソウ目カワセミ科。たまにしか見ません。
カラス
スズメ目カラス科。よく見るカラスですが実は2種類います。
くちばしが太いのがハシブトガラス。
くちばしが細いのがハシボソガラス。
よく何かを咥えているところからも知能の高さが伺えます。
ハト
ハト目ハト科。いつも街中にいるハトは、ドバトというそうです。
ただドバトというのは俗称で本当はカワラバトというとか…
たまに見る白いハトも同じ種類なのでしょうか。
スズメ
スズメ目スズメ科。子供のころはスズメってそこらじゅうにいた記憶がありますが、最近めっきり減りましたね。代わりにヒヨドリなんかが増えたように感じます。
アブラゼミも減ってクマゼミばっかりになっていますし、色々と生態系も変わっているのでしょうか…
以上、見かけた鳥の種類一覧でした。
きっとこれからは川や池でカモを見た時に種類まで把握できるようになると思います。
しかし同じカモの仲間で同じところに生息しているのに、なぜあんなにたくさんの種類に分かれているのか、新たな疑問も生まれました。
次回はそのあたりを調べてみたいと思います(*^▽^*)
見分け方はこちらの日本野鳥の会のサイトを参考にしました。
撮影した機材
この記事内の写真はすべてCANON『EOS 7D』というカメラと、同じくCANONの『EF70-300mm F4-5.6 IS II USM』という望遠レンズで撮りました。
7Dは連写機能に優れていて、このレンズもオートフォーカスがとても早いので動いている動物などを撮るのにオススメです!(7Dはかなり前の機種なので、今は後継機の7D MarkⅡが出ています)
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