大阪には日本で唯一『アーチ型水門』が3か所に設置されています。
それら三大水門は長年大阪の街を水害から守ってきましたが、老朽化のために建て替えられることが決まりました。
そんな貴重なアーチ型水門の一つ『木津川水門』を渡し船の上から見てきました。
落合上渡船場
木津川水門は高潮の被害から街を守るために作られたものです。水門の周囲の川も高いコンクリートの防潮堤で覆われており、水門全体を見られる場所があまりありません。
そのため水門のすぐ近くにある落合上渡船場から公営の渡し船に乗り、川の上から眺めることにしました。
落合上渡船場への行き方
今回は千鳥側の渡船場から乗りました。渡船場は少し入った住宅地の一画にありますが、案内標識があり迷うことなく行けました。
標識は大正通のマクドナルドの前やセブンイレブン千島1丁目店の前など、右左折が必要なところで複数見かけました。
この奥が渡船場です。目の前に倉庫のようなものがあり初めてだと見逃してしまいそうになります。郵便ポストが目印です。
大阪市の市章が描かれた看板。
高い防潮堤を乗り越えるため、スロープを上ります。
スロープを上り防潮堤を越えると、早速木津川水門が見えました。これが日本中で大阪に三門だけある『アーチ型水門』です。
まだしばらく先ですが、2030年~2040年の間に建て替えられることが決まっており、将来的には確実に見られなくなる景色です。
下りのスロープの先には待合所の小屋と、渡し船が2艘停泊しています。
落合上渡船場では通勤ラッシュ時は10分間隔、日中は15分間隔で運行されています。
天保山渡船場が船1艘で30分に1本の運航だったことを考えると、かなり地元の人の利用頻度が高いのでしょう。
木津川水門
渡船場からすでに水門が見えているものの、真正面から見るために渡し船『福崎丸』に乗ります。ちなみにもう1艘は『北斗』です。
行き先は対岸約100メートル先、北津守側の渡船場です。めちゃめちゃ近い。
わずか100メートルなので体感1分未満で対岸に到着しました。しかしその途中でしっかりと木津川水門を正面から眺めることができました。美しいアーチ型です。
緊急時にはこのアーチが下りてきて高潮を食い止めます。また月に1回ほど、開閉試運転のため閉まっているのが見られるそうです。
見送ってもらい再び渡し船に乗りました。
三大水門の残り2つは『安治川水門』と『尻無川水門』で、いずれも大阪市内にあります。せっかくなので無くなってしまう前に見に行きたいと思います。
なお尻無川水門は木津川水門と同じく『甚兵衛渡船場』から出ている渡し船上から眺められるようです。
大阪市営の渡し船について、こちらもどうぞ。
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