大阪で特攻隊員の手紙が展示されるということで行って来ました。
以前にネットで特攻隊員の手紙を見たことがあり興味があったのです。
知覧特攻平和会館企画展について
恥ずかしながら全く知らなかったのですが、鹿児島県の知覧町(現南九州市)に『知覧特攻平和会館』があり、そこが今回の企画展を開催されたそうです。
戦時中、知覧には陸軍の飛行学校(パイロット訓練校)があり、知覧からは実に402名もの方が特攻に出撃していったとのことでした。
特攻に行った全人数が1036名なので、知覧からの出撃がどれだけ多いかがわかります。
会場内は撮影禁止だったので、頂いたリーフレットの写真です。
今回は主に穴澤利夫大尉という方と、池田元威大尉という方の手紙が展示されていました。
第1部で穴澤利夫大尉と恋人(婚約者)との手紙のやり取りや、特攻で離ればなれになるまでの経過。
また知覧で穴澤大尉と交流のあった女学生が綴った日記などが展示されています。
第2部では池田元威大尉が母、弟、2人の妹へ宛てた手紙が複数枚展示されています。
特攻隊の隊長としての責任感や家族を心配する内容が伝わります。
最後に、その他の何名かの特攻隊員が遺した遺言書や家族、親族への手紙がありました。
当時は手紙が検閲されていたようなので基本的にはポジティブな内容が多いのですが、それでも「お国のために~」とかはあまりなく、家族を心配する内容ばかりでした。
企画展の感想
紹介されていた特攻隊員のほとんどが20歳前後の若者で、中には17歳の少年もいました。その年齢でもみんな達筆で、文章力も立派なものばかり。
しかし穴澤大尉にしろ池田大尉にしろ、手紙の中に時折『素』が出ている箇所があり、戦争が起きるまでは本当に普通の若者だったのだという印象を受けます。それが余計に悲しくも感じました。
どの手紙も非常にドラマチックな、それこそ映画化されてもおかしくないような内容にも思えてしまいます。
ただ、きっとこの時代にはこんな普通の若者やその家族、恋人など、誰にでもこういうドラマかと思えるほど悲劇が起こっていたのでしょう。
『この世界の片隅に』のように、軍人以外の一般人でもそれは同じだったのだと思います。
もうすぐ平成が終わりますが、戦争が無い時代だったことを感謝しなければと実感しました。
鹿児島に行くことがあれば、知覧特攻平和会館にも必ず行ってみたいと思います。
展示会場への行き方
大阪市の『ギャラリーよみうり』で、2019年2月15日(金)~20日(水)まで開催されています。
残り日数は少ないのですが、興味がある方は行ってみてください。
ギャラリーよみうりは読売大阪ビル(読売新聞大阪本社)の地下1階です。
駅からは少し遠いのですが『寺町通り』バス停がすぐ前にあるので、大阪駅前バスターミナルから36系統『地下鉄門真南行き』に乗るとすぐ着きます。
ビルの正面、『ギャラリーよみうり』と書かれている階段を下ります。
案内の立札があるのでそのまま中に入ります。
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