大阪造幣局の工場見学&造幣博物館に行って来ました。
大阪の造幣局は敷地内の桜並木が有名で、毎年春には桜の通り抜けというイベントが開催されています。
私も桜の通り抜けには行ったことがあるのですが、工場見学は平日しかやっていないのでこれまで行く機会がなく今回が初めてでした。
行ってみた感想としては、工場も博物館もとても面白く興味深い内容でした。子供も大人も、どちらも楽しめると思います。
また普段何気なく使っているお金のことをより詳しく知れ、勉強にもなりました。
想像していたよりも楽しかったので、かなりのオススメです!申し込み方法などを紹介しますので、興味のある方はぜひ行ってみてください(*^_^*)
造幣局とは
1円玉~500円硬貨までの貨幣を製造しているところです。日本には大阪、広島、埼玉の3ヵ所にあるそうです。
その他にも国民栄誉賞や各種褒章、日本でオリンピックが開催される場合はメダルなども作っています。また依頼されて海外の貨幣の製造も行っているそうです。
ちなみに紙幣を製造しているのは東京などにある国立印刷局とのこと。
工場見学の予約方法
完全予約制で、予約サイトから事前の申し込みが必要です。
空いている時間帯を選択して個人情報を入力していくだけで完了です。見学は無料で、1名からでも予約できますよ。
すぐに受付完了メールが届くので、当日は直接造幣局まで行って受付でメールの予約番号を見せるだけでOKです!
造幣局予約申込サイト | 見学予約システム/Mint Tour Reservation System
造幣局の工場見学
こちらが大阪造幣局です。大川沿い、桜の宮橋のすぐそばにあります。すぐ近くには桜ノ宮公園もあり、天神祭りはこのあたりが中心地となり賑わいます。
川沿いに建っているのは造幣局建設時は水運がメインだったためで、造幣博物館の見学ではこういった造幣局の歴史を知ることもできます。
一応最寄り駅はJR学研都市線の大阪城北詰駅か京阪電車の天満橋駅です。
ただ駅からは遠いので造幣局のすぐ前、『桜の宮橋』バス停で降りるのがオススメです。大阪駅前バスターミナルからは36系統『地下鉄門真南行き』で行けます。
受付を済ませると見学者バッジを渡され、敷地内のショップの2階へ行くように案内されます。
ちなみにこのショップはミントショップという名称です。MINTはハーブのミントと同じスペルですが『貨幣を鋳造する』とか『造幣局』という意味があるそうです。
2階の待合室では工場内を案内してくれる女性職員の方から注意事項の説明を受けたり、7分程度の動画を事前に見ます。全体で1時間30分ですが、ここで約30分程度使います。
最初に記念品でオリジナルのクリアファイルとパンフレットをもらえます。
『キラキラ★コインズ』クリアファイル。非売品のレアアイテムのはず。
造幣局の案内と、日本の記念貨幣のパンフレット。中身は図鑑みたいな感じで面白いです。
各時間30人が定員ですが、私の組は定員いっぱいの参加がありました。
平日なので年配の方が多いのかと思いきや、男性だけの6人くらいのグループ、カップル、小さい子供を連れた家族、小学生の子供を連れた親子などかなり様々な人が来ていました。
ショップ2階の待合室での説明後はいよいよ工場内へ進みます。
これは一番初期のお金を作る機械だそうで、入り口に展示されていました。
工場2階
まずは工場2階へ。こちらは計数機で、硬貨の元がジャラジャラ流れてきます。
まさに今、お金が作られているところです。ゲーセンのメダルゲームのようです。
この2階はお金になる前の材料などの加工がメインでした。
ちなみに金属を溶かしたりといった、もっと前の段階の加工は広島の造幣局で行われているそうです。
工場3階
その後は3階へ。この日は100円玉を製造していました。本日できたて!!
平成31年のできたてほやほやの100円玉。輝きが違います!
工場内はほとんど人がおらず、ロボットが働いていました。
完成したお金の袋をパレットに並べていくロボット。
パレットを運ぶロボット。この1パレットで2000万円分だそうです。
何百キロもの重さなので人間が運んでいたらギックリ腰は確実。
壁にはお金に関する豆知識がたくさん貼ってあり、「へー」と思うことばかり。
『貨幣の単位が「円」に決まった理由は』…
『資料がないから、はっきりした理由はわからないんや。』
ええーっ、理由もわからず円を使っていたとは(^▽^;)
案内してくださった女性職員の方のトークも上手くて、その他にも色々な豆知識を仕入れられました。ギザ10がなぜギザギザなのか、5円と10円に穴が開いている理由、などなど。
造幣博物館見学
工場の後は続いて造幣博物館を見学できます。工場3階から繋がっています。
造幣博物館では古銭や大判小判、記念硬貨、海外の珍しい貨幣などが展示されています。
ガイドはここで終了で、ここからは自由に閲覧して終わったら各自帰る感じです。
古銭
渡来銭。永楽通宝など。
寛永通宝など。
江戸時代の小判。
大判。なんでも鑑定団でたまに見るやつです。
記念貨幣
天皇陛下御即位記念の10万円金貨。
2020年東京オリンピックの記念1万円金貨。
海外の記念貨幣
変わり種の貨幣もたくさん展示されていました。
海外で発行されたダース・ベイダー・コインセットです。
ニウエという国で作られたものみたいです。一見すると全くお金には見えませんが、れっきとしたお金です。
ダース・ベイダーは飾りではなく、コインを収納できる入れ物です。
同じくニウエで発行されたミレニアム・ファルコン・コインセット。
こちらもミレニアム・ファルコンにコインを収納できます。
キャラクター的にはこちらの方が充実していますね。
コレクションで欲しがる人は多そうです。
これはスター・ウォーズエピソード7公開時のものです。これもニウエ。
ハン・ソロがカーボンフリーズされた図柄です笑
これはアイディアもとても良いですね。ただ素材はカーボンではなく銀でした。
ニウエでは、他にもミッキーマウスなどのディズニーコインも発行していました。
このニウエという国を知らなかったのですが、調べるとニュージーランドの北の方にある人口わずか1500人程の島国だそうです。1974年に建国され、日本とは2015年に正式に外交関係が始まった新しい国とのこと。
写真を見る感じすごく良いところっぽいので、いつか行ってみたいです。
ツタンカーメン展覧会記念。エジプトかと思いきやイギリスのマン島。
ツタンカーメンのマスクがやってきてよほど嬉しかったのか?
これも珍しい刺繍の貨幣です。もう何でもありになってきました。
お金の概念がどんどん覆されていきます。偽造とか大丈夫なのでしょうか?
オーストラリア大陸の形をした貨幣。考えてみれば円形である必要はありませんね。
日本でも昔は四角い貨幣もありました。5円玉や50円玉のように穴が開いているお金も、世界的にはかなり珍しいそうです。6か国くらいしか採用していないとか。
オパールや真珠など、宝石が入った貨幣です。ある意味、お金としての基本に立ち返った感じもします。
極めつけは立体的な蝶の貨幣。こちらも考えてみれば貨幣が平面的である必要はどこにもありません。しかし財布に入れづらい!
鎌倉大仏。もうここまでくると観光地のお土産と区別がつきません(^_^;)
ミクロネシアのヤップ島で使われていたという石のお金。ギャートルズですね。
オリンピックのメダルや褒章
日本でオリンピックが開催されるときは造幣局でメダルが作られるそうです。
札幌オリンピックのもの。
昔の東京オリンピックのもの。
国民栄誉賞。これはサザエさんの作者、長谷川町子さんの名前が書かれています。
本人や遺族から寄贈されたのでしょうか?
その他に、各種褒章も展示されていましたがそれは写真撮影禁止でした。
昔の機械や、造幣局の歴史なども学べます。
毎年桜の通り抜けが開催されている道を通って、また受付へ。
帰りにショップでお土産や記念コインセットを購入することもできます。
この後、受付で見学者バッジを返却すれば終了です。
以上、造幣局の工場見学&造幣博物館見学の感想でした。
実際にはこれ以外にもいろいろと見所や展示物があり、無料にしては大満足の工場見学となりました。
各地の造幣局、国立印刷局で工場見学できるそうなので興味がある方はぜひ行ってみてください(*^▽^*)
記念貨幣の引き換え
なお見学の際に、2019年2月21日(木)から『天皇陛下御在位30年記念五百円バイカラー・クラッド貨幣』の引き換えが開始だと教えてもらいました。
こちらは製造はもちろん造幣局ですが、引き換えは銀行など各種金融機関で行えるそうです。デザインがとてもカッコイイので有休使ってでもGETしたいです(^<^)
その他にも、平成31年は翌年のオリンピックの記念貨幣がたくさん発行されるみたいなので今後は小まめにチェックしていきたいと思います!
これは私が実際に持っている『地方自治法施行60周年記念貨幣』です。
仕事で、ある日突然お客様から頂きました。将来価値が出るかもしれません。
せっかく引き換えた記念貨幣を人にあげるのもすごいですが、そもそも記念貨幣じゃなくても3000円なので、ポンとあげてしまえることもすごいなと思いました。
この大阪造幣局で製造された『天皇陛下御即位記念一万円金貨幣プルーフ貨幣セット』の抽選に当選し、購入しました。こちらの記事も併せてどうぞ。
このブログでは夫婦と2匹の猫の日々のあれこれを書き綴っています。
よかったら読者登録をお願いします(=^・^=)