伏見稲荷大社のある稲荷山を頂上まで登って一周して来ました。
何度も伏見稲荷に行っているのに、改めて行くたびに本当にたくさんの見どころがあることに新たに気付きます。
千本鳥居は特に有名ですが参拝客だらけで混み合います。ゆっくり見られる鳥居など、それ以外の穴場スポットなどをご紹介します!
伏見稲荷大社への行き方
ほとんどの場合は電車になると思いますが、二輪駐車場もあります。
電車の最寄駅はJR『稲荷駅』か京阪『伏見稲荷駅』
JRの稲荷駅は本当に伏見稲荷大社の真ん前にあります。駅を出てすぐ前が伏見稲荷大社の正面です。
京阪はちょっとだけ離れています。こちらは京阪の伏見稲荷駅の写真ですが、駅からすでに稲荷仕様です。
京阪の場合、道なりに行くと正面の鳥居ではなく少し斜めの参道から入ることになるのですが、出店がたくさん出ています。
バイク・自転車の駐輪場
ちなみにバイク・自転車は駐車無料です。ツーリングやサイクリングの目的地にもいいですよ!
ただしこちらの駐車スペースは自転車も一緒に停められて区別されないので、あまり奥に停めると出す時に困るかもしれません。
なるべく少し手前にあるこのスペースに停めるのが安心です。
山頂までのスケジュール感
山頂まで写真撮影や参拝など、ゆっくり観光しながら登って下りるなら約3時間ほどです。
さっと登って下りるだけなら1時間半か2時間くらいでも大丈夫だと思います。
スタートは朝7時がオススメ
我が家から伏見稲荷まではちょうど1時間ほどなので、朝7時に家を出て8時に到着しました。
しかしこの時点でも観光客はそこそこ多く、時間が経つにつれてさらに増えていきます。本当に人が少ない状態を狙うなら、7時に登り始めるスケジュールがオススメ!
まだ参拝客はまばら。
午前11時ごろはすでに参拝客だらけ
ホテルのチェックアウト時間前後から混みだします。この状態だと千本鳥居どころか何を撮影しても人が入り込みます。
山道は狭い部分もあるので気を遣いながら歩くのもちょっと大変。
山頂までのルート
人が少ないうちに早速登り始めます。
なお四ツ辻から山頂の一ノ峯までは時計回りと反時計回りどちらからでもいけますが、反時計回りの方が登りやすいと言われています。
ただし正式な順路は時計回りらしいです。今回私たちは一応時計回りに、画像の赤線を往路、青線を復路として通りました。
途中の山道
山頂までは基本的にずっと坂道や階段を上っていきます。そして山頂に近づくにつれ、どんどん急こう配になっていきます。
ところどころ手すりもありますが、それでもキツイ!
いたるところにお社があります。
お参りがてら、小休憩をとりながら進むといいでしょう。
伏見稲荷らしいキツネの絵馬や鳥居の絵馬なども。
三ツ辻
しばらく上っていくと三ツ辻という分岐点に出ます。
三ツ辻を左折するとまた麓へ戻ることができるので、初めて来た人だと疲れてそこで引き返す場合も多いようです。
ただ実は少し登ればすぐ四ツ辻に到着します。休憩出来たり景色も綺麗なので、せっかくならそこまで来た方が良いですよ!(三ツ辻は何もないただの分かれ道なので)
四ツ辻
こちらが最後の分岐点、四ツ辻です。四ツ辻から頂上までは約30分ほどで、ここで引き返す人もたくさんいます。
時間が無い場合は山頂まで行かず、最初からここを目的地にしてもいいかもしれません。
またお店があり、飲み物や美味しいラムネソフトクリームなども買えます。
四ツ辻からは伏見の町並みを一望できます。まさに絶景スポット!
これは西方向で、秋や冬は真正面に夕日が沈むため特にキレイ。朝イチに行けない場合は夕焼け狙いもアリです。
山頂『一ノ峯』
四ツ辻からさらに30分かけるとついに山頂、一ノ峯です。
ここまで登るのはさすがにけっこう疲れます。登る場合は歩きなれたスニーカーがオススメ!
山頂には稲荷の神様がいらっしゃるそうです。ちなみに稲荷の神様自体は狐ではなく、狐は稲荷の神様の使い(眷属)です。
山頂を示す看板がたくさんあり、「店に再確認は不要です」という注意書きがあります。本当に山頂かどうかお店に確認する人がたくさんいたのでしょう。確認しないようにしましょう笑
標高233メートルと書いてありますが、それ以上に長く登った気がします。
穴場の『二ノ峯』付近の鳥居
山頂から時計回りに下ると『二ノ峯』があります。
この二ノ峯にも鳥居がたくさん建っていて、実はけっこう穴場なのです。
一番有名なのはもちろん『千本鳥居』でこれ目当てに来る人も多いのですが、千本鳥居はかなり最初の方にあるため、めちゃめちゃ混みます。
朝から夕方まで、ずっとこんな感じで人だらけです。
そこでオススメなのがここ『二ノ峯』付近の鳥居です。
一番有名な千本鳥居を見て満足(または人の多さにガッカリ)して、次の分岐点で戻る人もけっこう多いのです。
さらに進んで三ツ辻までは行ってそこで引き返す人、四ツ辻まで行っても「頂上まで30分」という看板を見て諦めて引き返す人も。
つまり山頂に近いほど人が少なくなるのです!
昼過ぎになると観光客自体が増えるので山頂付近も混みだしますが、午前中ならまだそこまで登って来れている人も少なくこんな感じ。
もちろん午前中でも全く人がいないわけではありませんが、通過していく人を少し待ってやりすごせば比較的簡単に誰もいない状態の写真を撮れます(*^_^*)
休憩所(お店)
稲荷山には先ほどの四ツ辻以外にもところどころに休憩できるお店があります。一気に登るのはしんどいですし、お店で休憩がてらお茶を飲むのもオススメです。
なお山頂に近づくほど自動販売機の飲み物の値段は上がっていきます。
自販機の水が200円のところ、たった80円で茹で卵とお茶が頂けます。夏はちょっと食べにくいですが、冬は非常によさそう。
いっぷくセットや抹茶のアイスモナカ。稲荷山には座れるところはほとんどないので、貴重な休憩スペースです。値段も良心的!
こちらはまだ最初の方のお店なので、人が多く賑わっています。お土産屋。
鳥居以外の見どころスポット
伏見稲荷には鳥居以外にも様々な見どころスポットがあります。
これらもぜひ探してみてください。
おもかる石
持ち上げてみて、思ったより軽く感じれば願いが叶うという石です。千本鳥居を抜けた先に2つあります。これは最初の地図にも書いていますね。
今回は思ったより軽く感じたので、きっと願いが叶うでしょう(>_<)
実は帰り道にも1つあります。こっちは地図にはないので探してみてください。
ただ同じ稲荷山でも、伏見稲荷大社じゃない別の神社のものかも?
無料のおみくじ
2か所ほど、無料のおみくじを引ける場所がありました。もしかしたら他にもあるかもしれません。ぜひ探してみてください(*'▽')
真鍮製の箱の中に、番号が書かれた棒が入っています。
書かれた番号に当てはまる運勢をこちらの表で確認します。
ちなみに私たちは大吉と大大吉でした!大大吉は2つしかないので超ラッキーです!
こちらは真鍮ではなく木製。振った感じ、明らかに中の棒の数が少ないような気がしました…最初から大大吉は入っていない可能性もあるかも(^_^;)
伏見稲荷山の狛狐
稲荷山全体でかなりたくさんの狛狐がいて、全て異なるデザインで個性があります。違いを探しながら進むのも楽しいですよ。
ちなみに狛狐がくわえている物にはそれぞれ意味があります。
- 稲穂は五穀豊穣
- 巻物は知恵
- 玉は神様の霊徳
- 鍵は霊徳を身に付けるための願望
- 何もくわえていないものは狛犬の阿吽から?
五穀豊穣の象徴だったお稲荷様が、時代とともに商売繁盛の象徴になっていき、『玉鍵信仰』というものが生まれて…という成り立ちの歴史があるため、玉と鍵のセットが一番多いみたいです。
何気なく見ているもの一つ一つにも実はちゃんと意味があるので面白いですね。組み合わせ的には、たぶん巻物と玉のセットが一番多いと思います。
本殿の狛狐。鍵をくわえています。
参道入口の大鳥居横の狛狐。稲穂をくわえています。
同じく稲穂。同じ稲穂でもこちらは口を閉じています。
同じく稲穂。これだけ独特のデザイン。
玉。ベーシックなデザイン。
玉。小さいお稲荷様。
これは珍しい、ちゃんと歯茎と歯まで彫られているデザイン。
体感的には巻物と玉のセットが一番多いです。
鍵を見るのは最初の方だけで、山頂に行くほど少なくなります。これは山頂に行くほど古い信仰の影響が残っていて、後発の『玉鍵信仰』の影響が少ないからではないかと思います。
山頂。片方は巻物。
山頂の片割れで玉。
こちらは何もくわえていませんが、首に稲穂がくくられています。
この狛狐だけ、向かって左が玉で右が巻物でした。
これ以外の狛狐はすべて向かって左が巻物で、右が玉でしたが、なぜこれだけ反対なのでしょう?間違えただけ?
陶器製?の狛狐。
サイズが小さいからか、くわえずに手で持っています。
ちゃんとシンボルが彫られており左が鍵で右が玉。
山頂に近づくにつれ、狛犬もチラホラ現れます。
昔はそこまで狐だけを推していたわけではなかったのかもしれません。
狛犬の吽形。角があり、口を閉じている。
狛犬の阿形。角がなく、口が開いている。
狛犬は向かって左が口を閉じていて、向かって右が口を開いているのですが、狛狐になるとなぜか向かって左が口を開けていて反対でした。
これもなにか理由があるのかもしれません。なぜなのか気になるので、今度調べてみたいと思います。
こちらは狛犬と狛狐が一緒に祀られています。
手水舎(ちょうずや)
狐が変なポーズをしているユニークなデザイン。参道入口の大鳥居横の狛狐も、このポーズで稲穂をくわえていました。
これもポーズに何か理由があるのでしょうか?
刀または神剣。なにか謂れがあるのか…
龍。たつおという名前がついているようです。
鳥居の奉納
伏見稲荷の鳥居は奉納されているもので、ダメになったものはどんどん新しいものに取り換えられていきます。
鳥居の奉納料金
大きいやつは130万円ほどです。個人ではなかなか難しく、奉納しているのはほとんど企業ばかりでした。
でも約30年もって130万円なら、年間4万3000円くらいの計算です。がんばれば個人でもいけるかもしれませんね(*'ω'*)
鳥居を建てる職人さん
1本1本手作業で鳥居を建てていました。山の上までペンキやセメントを運ぶのも大変です。
今まさに塗っている最中。聞くところによると、昔と同じ伝統的な道具や材料だけしか使っていないそうです。
いつか和風総本家で紹介されて欲しい!
稲荷山にある他の神社など
稲荷山の麓の方には、伏見稲荷大社以外にもたくさんの神社があります。
他にはない珍しいものも多いので、こちらも立ち寄ってみてください。
カエルを祀った神社
カエルを祀っている末廣神社。狛犬ならぬ狛蛙です。けっこう可愛いですね。
こちらはリアルなカエル。
稲荷山になぜカエルなのだろう?と思ったのですが、稲荷山や伏見稲荷大社は歴史が古いので、たぶんずっと昔からの信仰も残っていて、色々と混ざっているようで面白いです。
干支を祀った神社
こちらは干支を祀った稲荷神社です。狐と干支が同居しています。
ひょうたんを祀った神社
ひょうたんはちょくちょく見ました。縁起が良いから?
荒木神社
願いの叶う『口入人形』や『きつねみくじ』を買った荒木神社もこの並びにあります。
荒木神社についてはこちらの記事をどうぞ。
竹製の鳥居
他では見たことがない竹の鳥居。奥にももう1つあります。
1本柱の間あき鳥居
天井がないのでどこまでも成長・出世するという縁起が良い鳥居だそうです。
写真には写っていませんが、根元部分に『上があいた穴あき鳥居 出世門』という説明文が貼られていました。
だるま
これは神社ではなくお店のオブジェです。おなかの中におみじくじがあります。
このあたりはそれほど稲荷感がなく、全体的に自由な感じです。古い物と新しい物が混在している雰囲気。ここを下りるとすぐ伏見稲荷の本殿です。
いなり寿司ときつねうどん
だるまを過ぎてまた本殿付近まで戻ってきました。
登山でお腹が空いたので、麓の参道の店でいなり寿司ときつねうどんを頂いて帰りました。
ということで伏見稲荷の見どころ、穴場スポットの紹介でした。
こうして見ると色々な共通点に気付いたり新たな謎が見つかったりと楽しいですね。疑問を後から調べてもまた楽しめるかもしれません。
初めていく方や前回気付かなかったという方はぜひ参考に♪
荒木神社の記事もどうぞ(*^_^*)
伏見稲荷から京阪で4駅の『伏水酒蔵小路』もオススメです。
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